平成30年2月16日(金)、鉾田地方土木協議会主催、当公社後援の土木担当職員研修会が開催されました。
鉾田工事事務所、鉾田市及び行方市の19名が、鰐川橋(一般県道水戸神栖線)の橋脚耐震補強工事で採用されている組立て式鋼製パネル圧入による仮締切り工法(STEP工法)を研修しました。
午前10時から、潮来土木事務所2階会議室において、潮来土木事務所担当者による事業概要説明、工事請負人の担当者から工法の説明を受け、その後現場において施工状況を見学しました。
請負人の担当者によるSTEP工法の説明
施工現場までボートで移動
請負人の担当者による現場状況説明
鋼製パネル沈設状況。パネル内の土砂掘削はポンプ浚渫。左手前に見えるピンクのホースが吸水管。潜水士が吸水管の先端を操作。
仮設工法の選定について
仮締切は、まずは、鋼矢板による工法が考えられます。しかし、当現場は桁下余裕が小さく水深・根入れとも深いため、矢板の継施工となり、施工日数が大幅にかかるとともに、工費もかさみます。これに代わる工法として、NETIS登録工法の中から当STEP工法が採用されました。
STEP工法とは
分割された鋼製パネルを構造物の周りに組み立て、構造体から反力をとり、油圧ジャッキにより必要な深度まで圧入。圧入と併用して鋼製パネル内の土砂を掘削し、止水処理・支保工を設置後、パネル内を排水してドライな作業空間を確保する工法。Steel Temporary Enclose by Press-in styleの略。