AI画像技術を活用した駅利用者の属性把握

提案者

 小美玉市

提案の概要

 羽鳥駅の利用者の性別,年齢などを客観的なデータとして把握する新たな試みとして,既設防犯カメラ映像を利用したAI画像解析による駅利用者の属性把握を行いたいとの提案がありました。

調査の概要

 羽鳥駅自由通路東口側に設置されている防犯カメラの映像を利用し,AI画像解析技術により通行経路,性別,年代ごとの利用者数のデータ抽出を行う。あわせて,比較検討のため映像目視確認により同作業を行うこととした。

 調査対象期間:2020年9月12日~9月18日(計7日間)

羽鳥駅利用者検出イメージ

検出イメージ

成果

 調査の結果は以下のとおりでした。

  • 利用者総数は延べ3,096人
  • 東口利用者が西口利用者の約1.6倍
  • 平日利用者が土日利用者の約2倍
  • 性別では男性利用者が女性利用者の約1.1倍
  • 年代別では16歳以上30歳以下が全体利用者の約6割

 これにより,羽鳥駅利用者の実態について客観的に把握し,羽鳥駅周辺のまちづくりの参考となるデータを得ることができました。

 目視確認とAI画像解析の間において結果に差異が見られ,計測精度向上のためには以下のような対応が必要と思われます。

  • 撮影するカメラの位置・高さ・方向の最適化
  • マスクや帽子着用の人物画像を使用した学習強化